歌声を編む日々

推しの歌声が導く、音楽をめぐる旅

Juice=Juice / SEXY SEXY ── 温度が記憶を揺らす歌唱レビュー

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Juice=Juiceの10thシングル『SEXY SEXY / 泣いていいよ / Vivid Midnight』を聴いていると、アイドルポップという枠をふっと飛び越えて、“声が描く温度の物語”に触れているような感覚になります。
1970〜80年代の音楽に育てられた私にとって、歌の温度や湿度、声が持つ質感は、音楽を好きになる理由そのものです。このシングルは、その「声の表現力」が、まるで一日の光が少しずつ表情を変えていくように移ろっていく――そんな稀有な作品だと感じています。

そんな私がJuice=Juiceに出会ったのは、ほんの偶然でした。
ある日、YouTubeで段原瑠々さんが研修生発表会でベストパフォーマンス賞を受賞した映像を見つけてしまったんです。
その圧倒的な歌声に心を掴まれ、「この子はどんなグループに入るんだろう」と気になって追いかけていたら、Juice=Juice加入のニュースが届きました。そこから初めてJuice=Juiceの音楽を聴くようになり、配信でのデビュー曲『Fiesta! Fiesta!』、そしてCDとしてのデビューとなるこのシングルへとつながっていきます。

特に『SEXY SEXY』のMVを初めて見たときの衝撃は、今でも忘れられません。
良くも悪くも、とても強烈で、そしてどこまでも“Juice=Juiceらしい”。
段原瑠々さんだけでなく、グループ全体の表現力に一気に引き込まれ、気づけば今もこうして彼女たちの音楽を追い続けています。

この記事では、そんな私自身の出会いの記憶も重ねながら、歌・ダンス・構成美・歌詞・そして当時の空気感まで含めて、7人体制となったJuice=Juiceがどのように“深夜から真昼へ”のグラデーションを描いてみせたのかを、ゆっくりと言葉にしていきます。


Juice=Juice『SEXY SEXY / 泣いていいよ / Vivid Midnight』ジャケット画像

この一枚が、あなたの記憶の扉をそっと開くかもしれません。
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📊 Juice=Juice『SEXY SEXY / 泣いていいよ / Vivid Midnight』作品データ

項目 内容
作品タイトル 『SEXY SEXY / 泣いていいよ / Vivid Midnight』
アーティスト名 Juice=Juice
リリース日 2018年4月18日
ジャンル J-POP(ダンス/バラード/K-POPテイスト)
タイプ トリプルA面シングル
参加メンバー 宮崎由加 / 金澤朋子 / 高木紗友希 / 宮本佳林 / 植村あかり / 梁川奈々美 / 段原瑠々
制作陣 つんく♂ / 平田祥一郎 / 児玉雨子 / 河野伸 / SEION / Carlos K.

🌏 作品概要──“7人体制の幕開け”を告げる温度の物語

Juice=Juiceにとってこの10thシングルは、梁川奈々美さんと段原瑠々さんが加わったことで始まった“第2章の幕開け”を象徴する一枚です。
初めて聴いたとき、私は「同じグループなのに、曲ごとにこんなにも声の温度が違うんだ」と驚かされました。まるで、7人になったことで呼吸の仕方まで変わったような、そんな新鮮さがありました。

  • SEXY SEXY → 夜の微熱
  • 泣いていいよ → 夜明けの体温
  • Vivid Midnight → 真昼の高揚感

この三曲が並ぶことで、一日の光がゆっくりと移ろっていくような“時間の物語”が自然と立ち上がってきます。
夜の静けさに灯る微熱、朝の光で溶けていく心の温度、そして真昼の陽射しのような高揚感。
その変化を、7人の声が丁寧に描き分けているのが、このシングルの大きな魅力だと感じています。


🎧 音像・歌・ダンス──Juice=Juiceが描く“身体と声の美学”

三曲を通して感じるのは、Juice=Juiceというグループが
“声と身体をひとつの楽器のように扱う”
稀有な存在だということです。
7人体制になったことで、その美学がより立体的に浮かび上がってきます。

Juice=Juiceは、声だけでなく“身体の角度”や“呼吸の置き方”まで音楽と同期させるグループで、その精度の高さが三曲の温度をより鮮明にしています。


■ ボーカル配置──“剛”と“柔”が織りなす温度のレイヤー

  • 高木紗友希 × 段原瑠々の“剛”
  • 宮崎由加・植村あかり・梁川奈々美の“柔”
  • 金澤朋子の湿度
  • 宮本佳林の高揚感

この組み合わせが、三曲それぞれの温度を決める“配色”のように働いています。
声の質感が違うからこそ、夜・朝・昼という温度の移ろいが自然に描ける。
7人になったことで、声のレイヤーが一段深くなったと感じます。


■ アレンジ──音の“空気”が曲の温度を決めていく

  • 『SEXY SEXY』:抑制されたファンクとレトロな打ち込みが、夜の湿度をつくる
  • 『泣いていいよ』:ピアノを中心に、ストリングスが少しずつ光を差し込むように広がる
  • 『Vivid Midnight』:K-POP的な軽快さと色彩感が、真昼の高揚を描く

どの曲も、アレンジが“声の温度”を引き立てるように設計されているのが印象的です。


■ ダンス構成──身体が声の物語をなぞっていく

  • SEXY SEXY:背伸びを象徴するラインダンス。肩や首の角度まで“夜の微熱”を表現
  • 泣いていいよ:寄り添う距離感。フォーメーションの“間”が、心の温度をそっと伝える
  • Vivid Midnight:跳ねる重心。軽やかなステップが、真昼の光のように弾む

Juice=Juiceの面白さは、声と身体が同じ温度で動いているところにあります。
歌が熱を帯びれば、ダンスも自然と熱を帯びる。
その一体感が、このシングルの魅力をさらに強くしているように思います。


✍️ 歌詞テーマ──言葉が描く物語と情緒

三曲の歌詞をあらためて読み返してみると、どれもまったく違う景色を描いているのに、
その奥には共通して 「変化」「解放」 というテーマが静かに流れていることに気づきます。

  • SEXY SEXY:背伸びしたい気持ちと、その裏にある少しの危うさ
  • 泣いていいよ:弱さを抱えたままでも前に進んでいいという肯定
  • Vivid Midnight:色彩が弾けるような、心の解放と高揚

どの曲も、言葉そのものが“温度”を持っていて、
その温度が声に乗ることで、より深い情緒として伝わってくるんです。

『泣いていいよ』の〈泣いてもいい〉という一言は、文字以上に“声の温度”で意味が深まる言葉です。

7人体制になったばかりのJuice=Juiceが、
自分たちの新しい息づかいをどう言葉に宿していったのか。
その答えが、この三曲の歌詞にはそっと織り込まれているように思います。


🕰 文化背景・時代性──Juice=Juiceの現在地

2018年のハロプロは、グループごとに個性が際立ち始め、
“歌とダンスの両立”をより高いレベルで求められていた時期でした。
その中でJuice=Juiceは、いつの間にか中心に立つ存在になっていて、
「歌唱力のJuice=Juice」から「表現力のJuice=Juice」へ
と静かに進化しつつあったように思います。

そこに加わったのが、梁川奈々美さんと段原瑠々さん。
梁川さんの持つ“可愛さ”は、これまでのJuice=Juiceにはなかった柔らかい光をもたらし、
段原さんの“圧倒的な歌唱力”は、グループ全体の温度を一段引き上げました。

7人体制になったことで、声の重なり方も、ダンスの見え方も、
そして楽曲の世界の広がり方も、まるで新しい扉が開いたように変わっていきます。
このシングルは、その“変化の瞬間”をそのまま閉じ込めたような作品だと感じています。


💿 再評価のポイント──作品の魅力を深掘りする視点

あらためて三曲を並べて聴いてみると、このシングルには“再評価すべきポイント”がいくつも隠れていることに気づきます。

  • 声の温度が三曲でまったく違う
  • 7人体制になったことで、声の配置が見事に機能している
  • ダンスと歌の温度がきれいに一致している
  • シングル全体が“時間の物語”として成立している

どれも単体で魅力的なのですが、三曲をひとつの流れとして聴くと、
その魅力がさらに深く立ち上がってきます。

特に「温度のグラデーション」という視点で耳を澄ませると、
夜の微熱から、朝の体温、そして真昼の高揚へと移ろう“声の物語”が、
まるで一本の映画のように感じられるんです。

この聴き方を知っているだけで、
このシングルの世界がぐっと豊かに広がるはずです。


🔥 全曲レビュー──『SEXY SEXY / 泣いていいよ / Vivid Midnight』を彩る瞬間

1. SEXY SEXY — 夜の微熱が灯る瞬間

ウィスパーで始まる冷たい空気に、梁川奈々美さんの“背伸びした声”がそっと混ざると、
夜の街にふっと灯る微熱のような温度が生まれます。
大人びた表情の奥に、まだ幼さの残る揺らぎがあって、そのアンバランスさがこの曲の魅力。
段原瑠々さんの力強い声が入ると、夜の温度が一気に上がっていくのがわかります。


2. 泣いていいよ — 夜明けの体温が戻ってくる

静かなピアノから始まり、ひとりの声が、またひとりの声を呼ぶように重なっていく。
そのたびに、凍えていた心に少しずつ体温が戻ってくるような感覚があります。
“泣いてもいい”という言葉は、歌詞以上に、声の温度でそっと伝わってくるんです。
7人のユニゾンが朝の光のように広がっていく瞬間は、何度聴いても胸が温かくなります。


3. Vivid Midnight — 真昼の光の中へ走り出す

宮本佳林さんの高揚感ある声を中心に、
色彩が弾けるようなポップさが最後まで続く、まさに“真昼の曲”。
重心の軽いダンスと、跳ねるようなリズムが、
迷いを振り切って太陽の下へ走り出すような明るさを生み出しています。
段原瑠々さんの伸びやかな声が入ると、曲全体の色彩が一段明るくなるのがわかります。 7人体制のエネルギーがそのまま形になったような、爽快な一曲です。


❤️ ここが刺さる!筆者が推す“本作の核心ポイント”

私がこのシングルで特に心を掴まれたのは、
三曲それぞれの温度が、まるで一本の物語のように繋がっていくところです。

深い夜の静けさから、紫がかった朝焼けへ。
そして、金色の太陽が差し込む真昼の光へと向かっていく。
その移ろいを、声だけで描き切ってしまうJuice=Juiceの表現力には、
今でも聴くたびに胸がぎゅっとなる瞬間があります。

段原瑠々さんの加入をきっかけに、初めてJuice=Juiceの音楽に触れた私にとって、
このシングルは“新しい扉が開いた瞬間”の象徴でもあります。
だからこそ、この三曲が紡ぐ温度の物語は、何度聴いても心に深く響くのだと思います。


🎵 関連レビューと次のリスニングへの誘い

今回のシングルが描いた“深夜から真昼へ”の温度の物語は、
Juice=Juiceの作品の中でも、とても大きな転換点でした。
もしこの世界観が心に響いたなら、次はぜひこちらのレビューも覗いてみてください。

■ 変化と成熟を描いたシングル

■ 色彩と物語が広がるトリプルA面

■ グループの“今”を象徴する、洗練された強さと柔らかさが同居する一枚。

■ 都会の温度とスピード感

■ 情熱と余白が交差する最新作


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※動画は「10th SINGLE『SEXY SEXY / 泣いていいよ / Vivid Midnight』」公式YouTubeプレイリストより引用

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記事情報

  • タイトル:Juice=Juice / SEXY SEXY ── 温度が記憶を揺らす歌唱レビュー
  • 公開日:2026年1月11日 7:00
  • 著者:我楽(音楽レビューブログ運営)
  • ブログ名:歌声を編む日々
  • カテゴリ:J-POP/シングルレビュー
  • ジャンル:アイドル/J-POP/感情表現
  • アーティスト:Juice=Juice
  • リリース日:2018年4月18日
  • レーベル:hachama
  • 演奏メンバー:宮崎由加 / 金澤朋子 / 高木紗友希 / 宮本佳林 / 植村あかり / 梁川奈々美 / 段原瑠々
  • 収録曲:SEXY SEXY / 泣いていいよ / Vivid Midnight
  • テーマ:声の温度が描く“深夜から真昼への物語”
  • 評価(★):4.8 / 5.0